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ヴストロウへとラグーンに沿った野を行く

隣村ヴストロウに向かうのはバルト海に沿った崖の上の道を通って行くと2km程で近いのですが、遠い道程ですがラグーンに沿ってもヴストロウへと行けます。ラグーンに沿った道にもヴストロウへの近道があるのですが、歩くことが好きな私たちはいつもわざわざぐるりと遠回りして行きました。距離は5、6km程だと思います。そこはラグーンに沿ってただ葦原や原野や畑がだだっ広く広がってるだけの土地なのですが、風景に野性味があって大層魅力的な場所でとても気に入っていました。ここの大地を踏みしめて歩いていると力強さが感じられます。特に早朝や黄昏時、大地の息吹が神秘的な程にひしひしと感じられますよ。

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この季節には、野にはアブラナが植えられてました。

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到着した最初の日にはまだ花は見られませんでしたが、滞在してる内にポツポツと菜の花が咲いているのを見かけるようになりました。

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延々と何一つ飾り気のないただ空と大地が広がっているだけの空間。その空っぽの空間がここの美しさ。

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空には薄らと月が浮かんでいました。見えるかしら、上方の中ほどに小さく浮かんでいます。

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飾りらしいものといえば、葦原ぐらいかな。

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風にそよぐ葦原を見ていると無心になってきて、静かに異界へと誘われるようです。

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長い距離を一気に歩くのですが、ここのお気に入りのベンチにだけは腰をかけてみたくなります。

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ある日ここに腰掛けていたら、丁度通り掛かった老夫婦のおじいさんが一緒に座ってもいいかと聞いてきたので、一緒に座りながらしばしおしゃべりを楽しみました。ツーリストじゃなくてアーレンスホープで生まれ育った人のようでした。ラグーンの近くの家に住んでるそうです。ラグーンの向こう岸の土地も良いよと勧めてくれたので、そこへとドライブしたことがあります。

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お友達みたいにベンチの傍に立っているのはセイヨウナナカマドの木。ケルトの信仰によると、セイヨウナナカマドは私の誕生日の守護樹でもあります^^

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by sternenlied | 2016-05-08 00:17 | バルト海

木陰のアムゼル2号庵にようこそ。ドイツで暮らしています。散歩と旅が大好き。琴線に触れたもの達をここに拾い集めていきたいと思います。そして目に留まった日常のさりげない一コマも。


by sternenlied