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プレローまで浜歩き

アーレンスホープから18km程離れた所にプレローという気に入っている場所があるのですが、アーレンスホープの浜からずっとずっとずっと遥か先の方にちょびっとプレローの灯台が見えています。浜に沿って行くと距離は少し短くなって、13km程ではないかと思いますが、爽快な天気に誘われて、一度アーレンスホープの浜からプレローの灯台までずっと波打ち際を歩いて向かってみました。そこからダルスの森を抜けてプレローの中心部まで行き、そこからタクシーに乗って戻って来る積もりでした。

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この日は暑くもなく寒くもなく丁度良い案配で気持が良く、ハイテンションで歩が進んで行きました。

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長い道程浜に沿って歩いていると、景色は微妙に移り変わり、野性味のある色んな景色が楽しめましたが、途中白樺林が波打ち際まで迫っているのには驚きました。通れるかしらと懸念してたのですが、向こうから白樺の間を見え隠れして通って来るカップルが見えて、道があるようでした。そこを通って行くのはなんやら不思議な感じで面白かったのですが、後ほどこの白樺林の情景をもっとお見せしたいと思います。

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次第にプレローに近づいてくる頃、浜に沿って広がっている広大なダルスの森が見えてきました。

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この辺りの樹木は強い海風を受けて、こんな風に一方に向いた枝振りがたくさん見られます。

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もう大分歩いたし、曲がり角を曲がると、目標の灯台が見えてくるだろうと思いきや、見えてこない。その後も、何度もこういう曲がり角を通っては灯台が見えてくるだろうと希望を抱くのですが、見えて来ない(笑)

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その内振り返ると、さっきまでの一面に広がっていた青空はどこへやら、なんと沖合から暗雲が浜に向かってぐんぐんと広がってくるようで、それと競争するように歩を進めていました。

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暗雲の迫って来るスピードの速いことといったら、まだ青空だった進行方向の空もみるみる覆われていきました。途中向かい側からやって来る男性に会ったので、灯台まであとどのぐらいかかるのか聞いてみると、まだ3km以上はあるのではないかという返事。頑張って早足で歩を進めていきましたが、その内細かい雨が降り出して、海から吹きよせる風が強いので傘は役に立たず、傘を海に向かって横向けにして風よけの盾にして濡れるままずっと歩いてました。土砂降りにならなかっただけでもラッキーでした。途中雨宿りできるようなレストハウスどころか小屋も無く、浜に沿って延々と森が広がっているだけ、時折人を見かけるものの、浜にはあまり人はいなくて、心細い、黙々と先へと急ぎました。

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ようやく目標の灯台が見えてきて、ほっ。灯台に着く頃、雨も止んできました。暗雲も風に追いやられて向こうへと去っていくようでした。離れた所から見てると、灯台の前の砂浜でなんか数人の人がカメラを構えて犬の写真を撮っているようなので妙だなと思ってたのですが、近づいて行くと、何と犬じゃなくて狐でした! 砂浜に狐?!しかも立派な銀色狐。私もあわててカメラを取り出したのですが、間に合わず。あれよあれよと砂丘の向こう側へと行ってしまいました。

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さあて、歩くのはこれで終わったわけではなく、ダルスの森が待っています(笑)。灯台の脇を通ってダルスの森へ。森の中を歩き始める時分にはまた青空が広がっていて、快適に歩けましたよ。森の情景は後ほど。

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by sternenlied | 2015-06-10 02:01 | バルト海

木陰のアムゼル2号庵にようこそ。ドイツで暮らしています。散歩と旅が大好き。琴線に触れたもの達をここに拾い集めていきたいと思います。そして目に留まった日常のさりげない一コマも。


by sternenlied